目標と達成の積み重ね。

遷延性意識障害の母と過ごした7年を振り返り、今だから綴れるお話です😊

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

回顧48【おひなさま🎎】

2012年3月3日。母が帰宅♿ 娘の協力が得られて、ひなまつりを3人一緒に過ごせた 急に決めたので私が仕事に出る間は、娘だけで介護。1ヶ月ぶりのオムツ交換と、胃ろうもとても楽しそうに手際よくやっていた✨ 母の調子も良くて、毎年楽しみにしているはまぐ…

回顧47

2月末、いよいよ私だけでの在宅介護に挑戦 ショートステイでは看護師の入れ替わりがあったが、いい距離感で情報共有をするように心掛けた。 母の体調を整える意味でも、ショートステイが大きな支えであることに変わりない。二泊三日のケアプランは正味42時…

恩返し

今朝のワイドショーで。 3月に亡くなられた、山下弘子さんのシリーズを見た。19才からがんと向き合い、時間をとても大事に過ごした生き方に感銘を受けた。未経験の私には辛いと思ってしまう治療や、ずっと離れることのない再発の不安、周囲との関係の築きか…

回顧46【連絡がなくて…】

脳外科の定期受診の日 主治医のT先生は診察室のを開けて母の名を呼んでくださる顔色を見て、手足に触れ、血液検査も異常なく、順調ですと朴訥な口調で安心させてもらう 前以てショートステイの看護師からの、薬剤を服用しやすく改善してほしい旨を伝えると快…

回顧45

2012年節分。母在宅 保険給付金の手続きや、友人が訪ねてきてくれて、母が居ることで家の中が活気付く 学校から帰ってくる娘も「ばあちゃんが居たら空気が違う。おかえりと言ってくれてるようで嬉しい✨」と喜ぶただいま➰と言いながら母の頬っぺたをこねこね…

回顧44【理学療法士】

私と娘の休みが重なり、二人体制のタイミングで在宅介護を続ける オムツ交換も更衣清拭もひとりよりふたりの方が母の表情を伺いながら楽しく出来る 私はパートの仕事に出る前の時間、ショートステイにも毎日通い、ストレッチや口腔リハビリも継続。回復期病…

回顧43【福祉車輛】

数日後、♿用の試乗車が届き、早速見せてもらったしかし…リクライニング♿には不向きだった その翌日には、「県内の介護施設で実際使用されている、軽ワゴンの♿用車輛がたまたま点検に入るので、施設の許可ももらっていますから試乗に来ませんか?」と連絡があ…

回顧42

お正月過ぎに定期受診 目標だったお正月を有意義に過ごせたこと、体調変化など、主治医のT先生に細かく報告✏ 未だに下痢が続いてることから薬剤の調整をしてもらう。 診察から会計まで午前中に済んだが、施設からのリフト車がなかなか来なくて玄関ロビーで待…

回顧41【正月三が日🎍】

母の寝息とエアマットの音が響く、静かな年明け日常のケアをひとつひとつこなして、母の体調を把握する。 年越しそばの出汁を吸ってくれた お屠蘇を舌に垂らすと上手に舐めてくれた 経管栄養ラコールには、おせちのイラストを描いて注入した 家族揃って、去…

回顧40【年越し】

年末の一週間は施設で母とのんびり過ごし、合間に大掃除やお正月の準備にと時間のやりくりが楽しかった☺ ショートステイを利用して生活リズムが整ったおかげで、穏やかにつつましく2011年を越すのが現実になる12月31日午後、母が帰宅 これまでの経験はこのた…

回顧39【クリスマスは自宅で】

尿路感染症も落ち着き、5日後には元のリズムに戻れた☺ 日に日に寒さが強まり、お散歩には躊躇して、窓辺の日向ぼっこが日課になった 職員さんとも、一層信頼関係が深まるようにオムツ交換や移乗に参加させてもらう。 週2回の入浴は、職員さんがずぶ濡れに…

回顧38

三日目の朝も穏やかに目覚めた☺ 母のモーニングケアとバイタルチェックと朝食(胃ろう注入)もずいぶん手慣れ、施設からの迎えを待つのみ。 家にずっと居てほしいと強く思うものの、初めての在宅介護二泊三日は気が張っていて、自分の睡眠は少なかった。小刻み…

回顧37

在宅介護二日目。無事に朝を迎えた☺ 深夜には左手のパタパタでオムツ不快を知らせてくれた母 娘と私は、半年間の空白を挽回するかのように、すぐ傍で横になり、母の寝息を夜遅くまで聞いていた 朝イチのバイタルチェック異常なし 娘と協力してオムツ交換も出…

回顧36【在宅介護】

前日までに、介護ベッド、エアマット、玄関のスロープ、胃ろうの器具、オムツ用品、血圧計などを準備した☺ (赤ちゃんを迎えるように)12月10日、今冬一番の冷え込み予報を聞き、急いで母の防寒具を届け、送迎リフト車の到着を家で待つ 娘と私は半年間の集大成…

回顧35

入所翌日、昼前に施設を訪問した。 介護計画表では、4日後の帰宅に備えて、看護師さんの胃ろうと介護士さんのケアを見せてもらった☺ 入院中から下痢が続いてて陰部洗浄が欠かせない、レンタル開始の車椅子が窮屈そう、移乗や体交も力強く一気に動かすことも…

回顧34【介護施設編】

在宅での胃ろう管理やバイタルチェックの細やかな説明も受け、知識は身に付いた PEG造設から二週間後、退院✨ とてもよくしてもらった感謝と、半年間の入院を乗り越えた嬉し涙を拭きつつ、せっせと荷物を運ぶ 次の外来診察予約を取って、主治医に、お礼と今後…

回顧33

ベッドの背面を起こし適正な角度を保ち、注入薬剤や、フラッシュ用の白湯を準備するところから、滴下終了後片付けまで一部始終をさせてもらうようになり、私も少しずつ余裕が出てきた頃、退院日が決まった そして担当看護師さんからは立派な「胃ろう手引き書…

回顧32

在宅介護実現に向け、胃ろうを体得する。 自分の身体で練習出来ればいいのだが、そうはいかず、先ずは3日間(昼食三回)準備から洗浄まで見学させてもらった。4日目には、いよいよ注入を実践 多忙な業務中に、担当看護師さんが説明しながら教えて下さる 緊張…

回顧31

PEGから三日後、母は不穏な様子で左手をプルプルさせていた。PEGの傷が痛むのか、便秘か、散歩したいのか…想像はするものの、話せない辛さも実感する 午後イチの体交で、私が左側を任せてもらい、母の左脇に手を差し込むと固いものが当たる 病衣をめくると、…

回顧30【胃ろう編】

主治医の脳外科T先生があたたかく迎えて下さり、母は転院後の検査を受けた 懐かしさを感じる病棟のベッドに落ち着いた母に安堵したところで明日の『胃ろう造設術』の説明を聞いた 検査結果も良好で、明日正午に行うと言われた。緊張するような、肝を据えたよ…