目標と達成の積み重ね。

遷延性意識障害の母と過ごした7年を振り返り、今だから綴れるお話です😊

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

回顧272

転院して1ヶ月。 見学時に得た感触とは違うことが続き、追い詰められたような不安が消えない。このままでは自分が挫けてしまう……。話を聞いてもらいたくて、迷惑を承知で、元かかりつけのK病院のソーシャルワーカーを訪ねた ロビーの一角に座り「新しい病院…

回顧271

2017年。 静かに新年を迎え、母に「明けましておめでとう」を言ったのは病院のベッド。年末年始の在宅介護を節目として、目標としてきたが6年目は叶わなかった。 それでも、母の生きる力は伝わってくる。人工呼吸器の規則的な音が響く病室で、新聞と小説を…

回顧270

クリスマス🎄もあっという間に過ぎてしまった。 四季の行事は心の節目なんだとつくづく感じた😌ダメ元で「お正月は家族も揃うし、人手があるから外出させてほしい」と病棟看護師に申し出た。担当医と話す機会もなく、伝わったのかさえわからない。 翌日、もどか…

回顧269

転院して2週間。 スタッフの手が借りれない日は離床がない。そこで、「移乗の手間をかけないように私だけでやっていいですか」と、ソーシャルワーカーに相談した。ソーシャルワーカーには、見学の時に日頃の動作とその継続希望を伝えていたから状況把握して…

回顧268

片道45分、交通量によっては往復2時間の面会通院が始まった🏥🚗💨 面会時間10時を待ちわびて母の部屋へ向かう。ふかふかの布団にスヤスヤ眠っている母を見てホーッとひと息リハビリ担当の先生が心電図検査に来られ、今までやってきたリハビリ内容を直に伝えること…

回顧267

転院先のJ病院に到着し、付き添って下さったK病院の師長さんとの挨拶もそこそこに入院手続きが始まった。母は先に病棟へ連れられ、私が荷物を運び込む時には大部屋の窓際のベッドに休んでいる。酸素モニターもなく、すっかり安定しているように見える 母に、…

回顧266【転院】

転院二日前。 K病院での日常を思う存分に味わった☺️吸引と注入、院内散歩♿、日向ぼっこ、患者さんと世間話、ガタンゴトンの電車も眺めた…。1日、思い残すことなく楽しめた 平常心のままここを去っていきたい。転院前日。入浴母はバイタルも安定していて、ツ…

回顧265

2016年師走❄️ 転院が迫る。 母の症状は安定しているものの、酸素投与が続いているそんな中、素直な心境をメモに書き、看護師さんに託す☺️ 『自宅に連れ帰りたいので外出許可が欲しい』 直接、言葉に出すと先生を困惑させるのではと思ったのだが、「T先生はメ…

回顧264【幸運】

いよいよ10日後の転院が決まった。 気管切開の傷も落ち着き、カニューレからの痰吸引の練習を始めた。 感染症を避けるため、素早い手技を目指すが、看護師のお手本のようにカテーテルを挿入出来ないその様子を見て、すぐ看護師が代わってくれて、固い痰があ…

回顧263

見学翌日。 ソーシャルワーカーとの面談で、療養病床に好印象を持ったことを伝えると、「すぐ、転院に向けて調整に入る」と言われた今度、転院するのが最後になるだろう。 とても善くしてもらったこの病院で過ごすのはあと数日……。酸素ボンベを携えての離床♿…

回顧262【人工呼吸器】

2016年11月下旬慢性呼吸不全に対応可能な、県内唯一の病院への転院が心の大半を占めるようになった。どうにかして在宅医療を実現したいと願ってきたが、その病院で母が安定していられるなら家族のQOLは保たれると考え始めた頃、ソーシャルワーカーの計らいで…

回顧261【人柄】

ずっと私たちを支えてくれている友達に、母の安定傾向を知らせると、早速、面会に来ると言うので病院玄関で待ち合わせ、二人で病室へ向かう☺その途中、主治医のT先生ががすれ違い様に「お薬が効いてよかったです」と声をかけて下さった 病室に向かう廊下の先…