目標と達成の積み重ね。

遷延性意識障害の母と過ごした7年を振り返り、今だから綴れるお話です😊

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

回顧13

母の入院先からの電話。様々な覚悟を持って通話ボタンを押す。きっと、家族が入院した経験のある方なら同じような緊張をわかってもらえるだろう。「多めの血便があり、すぐ検査をします。結果説明があるのでなるべく早く来て下さい」と言われ、母の元へ急ぐ2…

回顧12

母が植物状態になって60日を迎える頃。 荒い鼻息に何かの訴えを感じ、全身をくまなく見る あ‼鼻クソだ‼綿棒でほじほじ 母がぞわぞわしているのがわかる 大きな大きな鼻クソ 赤ちゃんと同じように、あらゆるとこを見てやりたいと思う程に、母が可愛いそんな感…

情報

岐阜のエアコン故障病院の報道が続いているものの、この病院の機能がよくわからない。長期療養型とか、急性期とかで対応の違いがあるのではないか。病院と一括りに考えれば転院措置や、治療、看護のあり方に納得いかない部分が多い。 植物状態や、不可逆性疾…

矛盾

岐阜のエアコン故障した病院のニュースに驚いた。今年は毎日のように『暑さから命を守りましょう』と耳にしたのに、まさかの対応に矛盾だと叫びたくなった。院長のインタビューでも、重症患者であり、意志疎通不可能な患者もありという病室なら尚更、環境管…

回顧11

STの先生の指導の下、母に棒付きキャンディを舐めてもらう元々は甘い飴玉が好きだったのでレモン味のキャンディは母の眉間のシワも発生させてしまった それでも、棒から伝わる舌の動きがとても愛しく、赤ちゃんにミルクを飲ませてる感覚 貴重な経験だとあら…

回顧10

母は環境の変化にもなじんできたようで、バイタルも安定し、少しずつ、少しずつ反応が増えてきた視野狭窄があるらしく、左ばかりを向くようになった右から話しかけたり気に入った写真を見せたりしても左向き病気は受け入れた方が楽に進めるなあガリバーみた…

歴史

NHKの『太陽を愛したひと』という番組を見た。 社会復帰を目指すリハビリの原点と思わせるような中村医師の言動にすごく共感した✨♿というだけでも差別的な扱いや不便を強いられた時代に、打開していくのはとても困難だったと想像出来る前例のないことを起こ…

回顧9

リクライニング車イスに移り、ベッドを離れる時間が増えたことがとても嬉しく励みになった回復期では若い女性のOT、PTの先生と小学生の子供さんのママであるSTの先生、そして、小柄だけど元気いっぱいのベテラン女性看護師が担当して下さり、朗らかな雰囲気…

回復8

内科病棟個室で一週間過ごし回復病棟へ移る時、大きな一歩と感じた✨ 明るい四人部屋は知らない人ばかりだが、リハビリに励む仲間という意識が芽生えた。転院先の主治医とは最初の診察で『植物状態の人にどんな期待を持っているか知らないがリハビリの指示は…

回顧7

『大変』でも、冷静に、朗らかに過ごすのを目標に決め、個室の母に会いに行く昏睡から目覚めた母は、左手の動きが活発で、表情穏やかな時は左手もそよ風のようにひらひら振っている何らかの不快感のある時は激しく額を掻いたり、ベッド柵を強く揺らすことも…

回顧6【回復期病院】

救急搬送から約三週間後、市内の回復期病院へ転院。 内科病棟個室に入り、その後5日間は個室でひたすら孤独を感じる時間だった。 車イス乗ったり、看護師の刺激があったり、大部屋の賑やかさが懐かしく、涙ぐんでしまうこれは病院の仕組みで仕方ないことな…

後悔

今、医療事故で妹さんを亡くされた男性の番組を見た。治ると説明を受けた病院で、大事な人を亡くした絶望から、よく立ち直ってくれたと涙ぐんでしまった。私の母は植物状態になる3ヶ月程前に、半身麻痺の症状が発現した。見守り散歩中だった為、すぐに、救…

回顧5

急性期病院の間にも、言語聴覚士と理学療法士と作業療法士の先生が関わって下さいました母の傍らで、独り言のようにぶっきらぼうに(笑)話しかけている私にも、上等な合いの手を入れてくれる気さくな方々でした先生方は普段通りの業務として意志疎通がない…

回顧4

母は、トトロのような大きな、大きなアクビをするようになっていました😌 ある日、大きく口を開けたまま『どうしよう‼』みたいな母の視線に気付き、頬を撫でるとアゴが外れていて、ビックリしてすぐ、看護師さんを呼んだ看護師さんは『ガツン❗』と顎関節の音が…