目標と達成の積み重ね。

遷延性意識障害の母と過ごした7年を振り返り、今だから綴れるお話です😊

回顧259

2016年11月初め。「挿管が長引くと喉が腫れてきます。そうなる前に気管切開をすることで、口腔内の衛生を保ち、万が一呼吸不全が進行した場合の人工呼吸器装着にも備えられます。今の挿管よりも動きやすく、ご本人も少しは楽になられるでしょうし、見た目も変わります。残念ながら、言葉を発することが出来なくなります。」…主治医からの詳しい説明を聞き、兄と共に承諾した😌
携帯酸素ボンベで移動も可能、痰も直に気管から吸引するので、負担が軽くなるらしい。
次のステージに移るんだと実感する😌

早朝に起きた、博多の道路陥没のニュース📺に見入っていると、病院から📞が鳴った。
病棟の担当看護師からで、「10時から気管切開の手術です。もしかして、ご存知なかったですか?」と言われ、慌てて出掛けた🚙
たまたま私への連絡が行き違いになっていたのだが、私が付き添わないはずはない、と気付いて連絡をくれた看護師のおかげで、術前の母に逢い、首元を撫でさせてもらえた😌
病室のベッドでの施術🛏️オペ室スタッフ数名の出入りが続き、きっと大丈夫と信じているものの不安が隠せない私の前まで主治医のT先生が来られ、「間もなく始めます。ご本人のバイタルも安定されてます。何か、聞きたいことはありませんか?」との声かけに「ありません。よろしくお願いします😌」と本心を告げる。
術衣に着替えた先生が入られ、いよいよ始まると思った瞬間、再び先生がドアから顔を出し「では、開始します。」と知らせて下さる。その一声に、不安が払拭される。
ドア越しに祈りながらの約30分。大きな物音もなく過ぎ、先生が出て来られ「終了しました。問題なく予定通りです。出血や酸素の観察を続けます。どうぞ、お入り下さい。」と優しい言葉を頂く。
太い管が外され、柔らかく閉じた口。穏やかな呼吸の母😌喉には白いガーゼとプラスチックの器具。バイタルは安定している。その日は母とずっと手を繋ぎ、博多の続報を見て1日を過ごした。
また、楽しい時間を味わえるようしっかり慣れていこう😃