目標と達成の積み重ね。

遷延性意識障害の母と過ごした7年を振り返り、今だから綴れるお話です😊

回顧63

仙骨部分の傷は、清拭で擦りすぎて皮がめくれたらしく、絆創膏で保護していたらふさがってきた💡
皮膚が敏感なことに変わりなく、圧迫される部分でもあるから注意していこう。

それ以外は安定している母🙆
口腔スポンジにジュースや珈琲をしみこませて口に入れると上手にゴクンと飲んでくれたり、視線の動きが活発で表情豊かになってきた😊

6月末には娘の巣立ちが間近になった🐦
母もしっかりと巣立ちを見守る準備をしていたんだろう🐦

娘も時間を惜しむように尽くしている😌
ひとりでオムツ交換もベッドの移乗も更衣も口腔ケアも胃ろうも立派に出来るようになった👏

九州北部の田舎から熊本市内への引っ越しは、三者三様に淋しさがある😢
でも、その分新しい楽しみを見つけた😁
次の目標は母と一緒に熊本旅行だ🚙

私と母にはサポートしてくれる人が居るから大丈夫💪娘には後ろ髪を引かれることなく、自分の目標を目指して欲しい✈️

回顧62【提言】

ショートステイに入所して半年、現段階の対応についての面談を設けてもらった😊

私では足りないことをお世話になっていると、つくづく感謝する😌
しかし、不安な部分は遠慮なく提言させてもらった。いつの間にか腕にアザが出来ている、濡れたままのタオルを使っている、肌寒い日に半袖を着ていて手足が冷たい、など細かいことだが、気付いて欲しいとお願いした😌

介護施設では医療処置に限界がある。だから、何かの変化に気付いもらえれば、注意喚起だけで悪化を防いだり、早めの受診で軽く済むことにつながり、それぞれの負担が少なくなる。

そこを伝えたが、職員さんのシフトや、介護経験で無理な部分が多いのは確かだ。私が何も言わずに『おおごと』になるより、伝えることで補っていきたい、とも伝えた☺️
こういう面談をしてもらえたことに感謝し、ずっとこちらを利用したいから提言した、と理解してくれる職員さんも居て下さって心強い💪

その翌日、たまたまオムツ交換に居合わせて、仙骨部分に小指の長さ程の傷を見つけた😨
職員さんには見えない傷だったのか…

回顧61【あじさいの滝】

よく眠れた翌日は、雨予報が外れて紫陽花日和になった☺️娘も母とのお出かけを楽しみにしている様子o(^o^)o

片道40分程にある紫陽花で有名な滝まで行ってみようと決定💡
母の支度を済ませ、ベッドから♿に移る時、レンタルした、スライドボードを使って、私だけでやってみた。娘は傍で見ていてヤバくなったら助けてもらう💪
♿の背もたれを倒しフラットにしてベッドと平行にくっつけ、スライドボードを境目に置き、母の上半身を背に敷いたスライドシートで♿に移す。その後、下半身を同じように移す。
母はビックリした表情だったが、意外にも私の腰にも負担なく、娘の手も借りずに成功した🙆
すごく嬉しかった✨娘も喜んでくれた👏

道中は景色を眺めたり、これからも行ってみたいとこを言い合ったり賑やか🐒
何年かぶりに訪れたあじさいの滝🌸
私と母と娘は、凄まじく落ちる滝を遠巻きに眺める。昔は滝つぼ近くまで行ってしぶきに当たって気持ちよかったねぇ、と話していたら、娘がちょっと行ってみるね、と離れていった🏃

しばらくすると、走って戻ってきた🏃
「滝つぼまでの歩道は♿通れるよ✨今なら人も少ないから行ける😃」と息をきらして言う。

ただ歩くのと違い、二人がかりで支えながらの歩道の傾斜はアキレス腱伸びっぱなしで、娘と顔を見合わせ大爆笑😂
おかげで、自然の醍醐味を三人一緒に味わえた🙆滝つぼのしぶきがこんなに爽快なのも初めてだったし、売店で買った🍦も格別に美味しかった😋小さいスプーンで母にも🍦を食べさせる😃むせないように、上手にゴックン出来るよう、頬と顎のマッサージをしてからスプーンを口に運ぶと舌を動かして何口も食べてくれた👏普段の成果が発揮出来て本当に楽しい👍

帰りは既に、筋肉痛の私だったが、また、♿からベッドに移るのも1人でやってみた💡成功😄✌

娘がとても喜んでくれた☺️就活の時期で、他県に就職したら自分が手伝えなくなるのを懸念しているのがわかっていたから今日、やって見せたかった😊
母も楽しかった夢を見ているのか熟睡😪💤💤

尚更、娘は安堵したようだ👍
就活に専念して、夢を叶えて欲しい✨
私の夢は次々に叶っている☺

回顧60【丸一年】

2012年6月初め、母が植物人間生活となって丸一年経過🙆こんなに穏やかな生活が送れて、恵まれてるなぁと感謝の気持ちでいっぱい😊

二泊三日の在宅介護の為、母を迎えに行く😃
梅雨の合間、気温がちょうどよく、近くのダム湖へ寄り、やわらかい夕焼けを眺める🌇
一緒に夕焼けを散歩出来るのが楽しくて楽しくてたまらない✨来てよかった😊

🏠に帰ると近所に住む兄が来て、ベッドの移乗を手伝ってくれた。そのままオムツ交換も手伝ってくれた。胃ろうから経管栄養を注入始めると優しい目で見守ってくれた。最初は「可哀想で見ていられない」と呟いていた兄も無理せず協力してくれるようになった☺️兄の気持ちが軽くなっていて母も喜んでいるはずだ🙆

たまたま、介護が必要な身体になってしまったが、ずーっとこうやって明るい声で母を囲んであげたい😊親にとって、子供が幸せで笑顔で居るのが一番嬉しいことだ✨

私が娘にそうあって欲しいと願うように😊

回顧59【日常】

週に一度の口腔リハビリ通院🏥🚙💨

母は話せないけど、声を聞かせたくて……
すぐ傍の、昔馴染みでもある公園を散歩したり、利用者の皆さんのラベンダー畑のバスハイクに自家用車で同行したり、自宅に日帰りして、家族とBBQしたりと、言語聴覚士の先生に報告する😃先生はそれを聞いて、母に「ラベンダーは綺麗で、いい匂いですよね😃」「BBQは準備から楽しいですよね😃」と朗らかに話して下さる😊
きちんと話しかけて沢山笑ってくださって、本当にこの先生に巡りあってよかった😊
唾液量も多く、嚥下機能維持や誤嚥性肺炎予防にもなっているから日頃のケアを続けましょう、とアドバイスをもらう。

それを心得、左向きの母の唾液が流れ落ちる左肩にタオルをかけているが、こまめに交換してくれる職員さんと、そうでない職員さんがいて、お願いの仕方に頭を抱える日もある😅

母の体調を見ながらその日その日に出来ることを楽しんでいるのが私と母の日常😊

回顧58

連休明けて定期受診🏥
私だけでの往復に看護師さんも半信半疑だが、日焼けした母を見て、「お出かけも頻繁な様子で安心しました😊」と言って下さる😃

体重増加傾向なので、栄養量が調整された。今後の暑さ対策で、水分補給の指導もあった。その旨、ショートステイの看護師にも細かく伝える👍情報を共有してこそ充分な管理が出来る💡

毎日が『母の日』みたいな感覚だが、やっぱり5月第二日曜日は特別な日にしたい✨
アルバムを広げて昔話もいいが、母の箪笥に閉じ込めたままの和服👘を出してみた。よく着ていた見覚えのある柄を広げ、♿の母にかけてあげると、よく似合う✨母は左手でギュッとつかんでいる😃別の👘でお色直しすると、こっちが着たかったのか、安心したように眠ってしまった😪

天気も構わず、私だけでも出来る、安全な楽しみ💮特別な日には和服👘で過ごそう✨

母と相談して、そう決めた👍
母が一番の相談相手😊

回顧57【ピクニック】

映画の翌日も晴天☀️🎏
母の体調も良いので兄達も一緒に近くの🗻にピクニック👍

有り合わせでお弁当を作り、母の胃ろうセットも準備万端💪
昨日見たお姫さま抱っこで思い立ち、母をスロープ車輛の助手席に乗せてもらう。

何年も見てきた母の横顔だが、こんなに熱い思いで見つめたのは初めてだった☺
もう、こんな日は来ないと思っていたから。
夢が兄によって、叶えてもらえた☺️

日頃から左向きが多い母は、助手席からの景色を楽しんでいるようだった😃その様子からは、動けない、話せないのが不思議に感じる程、普通の時間だった。

🗻に着き、池のほとりを散歩👣👣♿👣👣
GWのせいか、家族連れも多い👦🐶
昔から何度も訪れた場所だが、母に話しかけながらは新鮮な気分だった💡

幼い子を連れた時に味わう、『守ってやりたい』『見せてやりたい』感覚だ。

眺望のいい場所にシートを広げ、さりげなく枝を利用して経管栄養を注入🙆みんなで、青空の下、お弁当🍙😋美味しい✨楽しい💮

一旦帰宅したものの、夕方にはあまりの夕焼けの綺麗さに🌇娘が母と近所を散歩してくれた。

娘だけを見るとベビーカーを押しているように、ほほえましい後ろ姿だ😊
母は、話せない。でも、手と目で話してくれる。🌇がめっちゃきれいだと言っている✨

2012年GWの思い出😌