目標と達成の積み重ね。

遷延性意識障害の母と過ごした7年を振り返り、今だから綴れるお話です😊

回顧129【危機】

2014年4月初め。PEG交換。
もう、いくらか慣れたとはいえ、内視鏡室前で待つのは緊張が伴う。
5分程経過して、扉が開いた🚪
主治医のT先生が顔を出され「無事終わりました☺」と知らせて下さった✨
母も赤ら顔で「頑張ったぞ💪」みたいな表情だ✨苦しそうな咳き込みもなく、あっという間の処置。母もすごい✨先生もすごい👏

数日後、ショートステイでいつもの口腔ケアを施す😃他の利用者家族さんから「梅ジュースで嚥下障害を改善した人がいるよ」との助言で、つい、少しでも改善するならと期待して、いつものスイーツ🍮ではなく梅ジュースを吸わせてみた。
慎重にやっていたつもりが、母がひどく、ひどくむせてしまった😱😭

咳をしたくても出なくて顔は真っ赤になり涙がボロボロ流れ、苦しんだ。
私も冷静さを欠き、大声で職員さんを呼ぶしか出来なかった。上半身を抱えて背中をたたいてもらうと大きな咳とくしゃみが出て肩を大きく揺らして呼吸が戻った。オキシメーターも正常値になった。

私の軽率な行動が母を苦しめてしまい、後悔の涙が止まらなかった😢⤵️⤵️

今までに経験のない、初めての危機。
大事に至らなくて済んだが、これを教訓にしなければいけない。

回顧128【山羊🐐】

3月末。三度目のプールリハビリ。月に一度の利用でも、職員さんも母も私もずいぶん慣れた☺水面にプカプカ浮いている母の様子をプールサイドから見守る私😄
数分後、母の様子が変わった。顔色が真っ赤になり緊張感が出ている。母の身体を背面から支えているリハビリの先生に知らせると、向きを変えて見て、首元の浮き輪の紐が食い込んでいて痛いというサインだったようだ🙆
気づいてあげられてよかった✨

翌日は熊本から帰省した娘の提案で、S市の展海峰へ出かけた🎶🚗💨🎶
二時間の予想より早く着いた。路面も走りやすかったからかな😃

駐車場からも見事な眺めの菜の花と垂れ桜🌸
急斜面を娘と二人で、♿を押し、展望台まで登ったら、また絶景が広がる⛵

その九十九島を見下ろす展海峰には10年程前に来たことがあり、その時と違うのは母が♿に乗ってることと、山羊🐐がいること😄

売り物の山羊のエサを手に、母にもその食べっぷりを見せてあげよう😃ムシャムシャ🌿、ポリポリ🥕と美味しそうに食べるヤギに見とれてしまう😊
昼食はヤギのお昼寝姿と爽やかな風を受けて、胃ろうもいつもより美味しいだろう✨

帰り道は、また、来ようね、もっと、いろんなとこに連れて行こうねと賑やかだった😊

一生忘れない景色がまた増えた1日📸

回顧127【春】

3月半ば😄
人づてに教わった隣市の菜の花畑へ🎶🚗💨🎶

なかなか見つからず、車道から狭い農道を登って、やっと見つけた💡

絶景👀✨
♿ではきついかもしれないよと教わっていたが、どうにか母も畑の中まで入れて、振り返った斜面いっぱいに広がる菜の花は感動的にきれいだった✨青空と元気な黄色が素晴らしく、脳裏に染み込んでいく😌母の手を握り、これでまた、寿命が伸びたねと語る🙆

山あいからはウグイスの声が鮮やかに響く🐦
風にのって新芽の匂いもやってくる🌱

そして…ミツバチの羽音が近付いてきて退散😂

翌日には夕焼け🌇と月の出を楽しみに高台の公園へ出かけた😄

静かに沈む夕陽と反対の方には満月が覗きこむように出てきた✨
ジーっと月が昇るのを見つめる。
母と二人だけの公園で、贅沢な景色。
神々しい月光が、ちんまりした雲☁️に遮られるひとときも趣がある🙆

ずっとこうしていたいが、月も昇ったし気温は下がるし帰るしかないな😃時間は流れる⌚

日常の中に花鳥風月を味わった特別な二日間だった😊✨

また来年も母と一緒に大好きな菜の花を見れますように🏵️
ウグイスの声を聞けますように🕊️

回顧126

定期受診🏥
約ひと月の間の様子を報告し、先生から「このまま続けましょう😃」と声をかけてもらうほんの数分の診察が私にはすごく励みだった。それが、3月初めの予約受診は、主治医の都合で処方薬のみの対応です、と受付で言われ気が抜けた感じだった。

急患対応なのかもしれない。主治医のT先生は感動するくらい優先順位を実行する人だからきっと誰かを救うために尽力されているんだろうと気を取り直して病院に一礼して帰った😌

その後、在宅胃ろう用のチップを渡しそびれたので、取りに来て欲しいと病院から連絡あり、午後、ドライブがてらに行ってみた。
すると、🏥の消防訓練があっていた🚒

消防隊も医療者も活躍の場がないほうが平和の証なんだけど、「いざ」の為に訓練や研修をしてるんだなあと思った✨
その人たちが居てくれるから安心して生活できるんだと実感😌

消防訓練を見れたことで気持ちが引き締まった✨今日は今日でいい定期受診だった🙆

回顧125

2014年2月。冬季オリンピック🎿⛸️

ショートステイの居室には📺が置けない。
利用者の方々はホールで一台の📺を決まった時間だけ視聴していらっしゃる。
時にはチャンネル争いもあるようだ😓

母と一緒にオリンピックを観るには🏠に帰るしかない。感動の瞬間は、やっぱりリアルタイムだ✨🏠ではフィギュアスケート⛸️の素晴らしさに感激して🙌も😭もやりたい放題だ😃
これが、患者や要介護者の「家に帰りたい」の原点だと思った😌

月末には二回目のプールリハビリも余裕持って行けた。一方的に「母をよろしくお願いします」というより「私も楽しみで来ました☺」の感覚なので、職員さんにも遠慮や余計な気まずさも持たずにすむ。

母が障害者になった当初は対面式で完璧に介護する姿勢だったのが、いつの頃からか、横に並んで歩く感じの「寄り添い」を大事にするようになった😌
介護や看護はプロに任せて、私は親子、家族の感覚を持っていれば、たとえ状況が変わっても楽しいと思う😊

居心地のいい場所があれば、🏠に拘らなくてもいいと気付いて、とても得した気分だ🙌

回顧124

ショートステイに新しく来られた看護師さんから、母の状態を把握するためにも、定期的にCTを撮って来てほしい、きちんと管理してあげたいと言われた☺

1月末の定期受診で主治医のT先生に、プールの報告をすると、とてもにこやかに話を聞いて下さった😊それと、施設との関係も配慮してCT検査もやっていただき、「以前と変わりなく、新たな異常は見当たりません😊今のリズムを続けていきましょう✨」と太鼓判を押してもらい、また自信がついた💪
その旨をショートステイの看護師に伝えるとお互いに心強くなった😊

朝日を浴びれるように早くからカーテンを開けてくれたり、日向ぼっこを薦めてくれたり、自然に触れることに協力的な看護師さんはとても頼りになった✨

その方から、隣町の文化会館で、おひな祭り🎎があっていると教わり、母と二人で出かけた🚙

そこはエレベーターが小さく、リクライニング♿では困惑したが、厳かに飾られた歴史漂うお雛様に「来てよかった✨」と感激だった😊

咲き始めた梅園、ベンチ脇に咲いた水仙がきれいなダム、凪いでいる海、……些細な四季を感じる毎日が楽しい🌸

もうすぐ春だ🍀
また、旅行しようね🎶🚗💨🎶

回顧123【プール】

プールリハビリ当日🌅
在宅介護でも、目覚めよく、反応もいい✨

10時前に施設に着き、手際よくバイタルチェックやPEGの防水処置をしてもらい、更衣室へ移動♿
母のものは準備万端だったが、自分のことには構わずにいたら、冬着のままでプールサイドに立ち会うことになり、汗だくだった😵💦

母は首周りと肩と腕に浮き輪を付けてもらい、リハビリの先生にしっかり支えられて水面にプカプカ浮いている。はじめはひどく緊張していて、手足が硬直していたようだが、段々慣れて手足も弛み、視線もよく動いていた☺

どんな状況になるか、一か八かのプールだった。「いつもベッドか♿で背面を押し当ててる状態だからプールに入って背中を浮かせるのは肺機能にもいいですよ👍」と肯定してくださった数人の医療関係者のおかげで実現したこの時間。とても感激だった😂

その後は特殊浴室でピカピカにしてもらった母💆
別室で休憩し、昼食の胃ろうもさせてもらい、
14時半には帰途に就く🚙
ずいぶん疲れただろうが、表情は穏やかで反応もいい👌
「お母さん、すごいね👏」誉めて育てよう😃