目標と達成の積み重ね。

遷延性意識障害の母と過ごした7年を振り返り、今だから綴れるお話です😊

回顧98【紫陽花】

2013年6月。
温度と湿度の調節が難しく、脱水症状にならないようにショートステイでも経口補水液を足したり保冷剤を使ってもらう。そんな中で下痢になって、受診して検査もするが感染症ではないとわかり、勝手に「お出かけ出来てないストレスかな💡」と解釈する。
兄家族も誘って、近くのダムまでドライブ🚗💨木陰で涼むと水辺の風が通り抜けとても心地好かった✨母もとても穏やかで、久しぶりに顔合わせた甥が「普通に昼寝しているばあちゃんみたいだ😃」と言ってくれて嬉しかった☺

翌週、紫陽花満開の知らせを聞いた時は、雨の降る日を選んで出かけ、しっとりと色鮮やかな紫陽花を車内から観賞🎆いちばんきれいな紫陽花の姿に母も満足そう🙆

そして、翌週。
暑さで不快を表すことの多い母が、その日は、左手の激しく揺さぶる動きが止まらなかった。背中の汗やおでこをさわってもそんなに変わらないようだし、オムツも変えてもらったばかり。最終的に🧦を脱がせたら、親指の爪が糸に引っ掛かり、反った状態だった。それを直すと左手は落ち着いた。余程大きな不快だったようだ。
私が出勤のため、施設を出ようとした頃に発熱してきた。
職員さんに処置を頼んで後ろ髪引かれつつ、「また明日ね😊」と声をかけた。

ストレスの熱かなあ😵💦

回顧97

梅雨は蒸し暑さと雨で、散歩に行けない。
その合間に、夕方30分🚙を走らせて、海水浴場へドライブ🚗💨
人気の少ない岸壁に佇んで、空の変化を楽しむ✨気温も下がり潮風が心地好い🌇

📺でも暑さ対策、熱中症対策が話題になる昨今だが、母がお世話になっているショートステイはecoモードで、冷房が控え目。
スタッフも汗ばみ、暑さを訴えたり、ベッド脇に扇風機を備える利用者やその家族もあった。

母も何かを講じるべきだとは思うが体温調節がひとつの疾患なので、観察してもらうしかない。面会に訪れた私が、母の激しい左手の動きに気付き全身に触れると、背面が汗だく👕💦
数人のスタッフを呼んで更衣をすませると、母は静かにうとうと😪💤💤
そんなことが度々あって、尚且つ、お尻に小さなびらんが出来てしまい、心配は尽きない😓

どうか、不快感を訴えている母のサインを気付いて下さいと毎夜毎夜祈って眠る🛌

回顧96【ハウステンボス】

約10日間の通院でカンジダは治った✨
先生も思ったより治りが早くてよかったです。✨と言って下さり、穏やかな日常に戻った😊

そして5月末には娘が帰省した日に合わせて、目標のひとつ、ハウステンボスへ行った☺

入園してすぐ、お花で装飾されたクルーザー(水上バス)に乗り込み、園内の奥まで移動🚢
♿対応も立派で、心置きなくデッキからの眺望を楽しめた✨
開催中の『バラ園』を巡り、ローズティーとローズアイス🍦でひと休み🌹🌹🌹
母にもスポンジでローズティーをすってもらったり、スプーンでローズアイス🍦を舌にのせたりで味わうが、初めての味に微妙な表情だった😆

昼食には、イタリアンのお店に入り、先ず了解をもらう。『大きな♿で入店したい、三名の内、二名は食事するが一人は障害があるため、医療行為をさせてほしい、それには一時間程、席を占領してしまう』と話した。
すると、快諾いただいた上に「何かお手伝いすることはありますか?」と言われ、感激だった。家族で出来ること以外に甘えてはいけないと思いつつ、「周囲への配慮のために隅の席をお願いします。」と言うと、窓辺の明るい席に通され、隣のテーブルの間に観葉植物を置いて視線を遮ってもらい、母も安心して胃ろう注入出来、私達も大きな🍕を頬張った😋

園内はレンガとや石畳が多く、♿の振動を小さくするためゆっくりゆっくり進む🐌🐢🐫

外国に来たようなお花畑も散歩して、施設の皆さんに心ばかりのお土産を買って帰途に就く🚙


母が植物状態になって、丸二年。
こんなことが実現出来て、本当に幸せだ😆🍀

山あり谷あり。それでも母は生きてくれる😊

回顧95【婦人科】

5月中旬。
ショートステイに面会に行くと、母の左足が今までに見たことのない動きだ👀
脳梗塞の麻痺で動かないが、極端に力が入ったままだし、小刻みに震えてる。

気になったので、オムツ交換をさせてもらった。そして、陰部の発赤を見つけた👀

スタッフさんを呼び、状態を尋ねると「数日前から赤くなり、陰部洗浄後のドライタオルでの拭き取りとワセリン保護を続けているが、改善しない」と聞く。

カンジダじゃないかと予想し、翌日に婦人科を受診した🙆
いつもはその🏥の脳外科だが、その日は初めて婦人科待合室⌚
大きな♿で診察室に入ると、気さくな先生が柔軟に対応してくださり、診断はカンジダ💦

翌日も処置のために受診したが、またいい先生に出会ったねぇ、と母と語る😃

不快感が強かった分、処置と塗り薬でホッとしたのか、母の左足も落ち着いた😄✌

……発赤と白いカスとびらんがあって、変化には気付きやすいと思う。施設の誰もが気付かなかったということか……

母がちゃんと知らせてくれてよかった🙌

回顧94

GW後半の晴れた日、一時間程離れた🗻へドライブ🎶🚗💨🎶

頂上の展望台からは市内と海が一望できて、雄大な気分を味わう😃ふもとを走る電車が小さく見えるし、ふわふわ漂うハンググライダーが間近に横切って、面白い🙆
遊歩道の上り坂は、兄と協力して♿を押す💨💨💨💨💨
おそらく周りの視線が集まっているだろうが、満開の躑躅🌹と藤を母と一緒に見たくて目的地までよいしょ、よいしょ💪🐫

藤棚の下のベンチに腰掛け、ツツジ🌹眺めながら昼食🍙
必需品さえあれば、母の胃ろうも(人目は避けて)注入出来るし、のんびり出来た🗻

翌々日の通院口腔リハビリでは、母の日焼けが見破られ、「お出かけしたんですね〰️😄」と先生が声かけてくれて、あちこちの思い出を話す😃にこやかに聞いて下さり、そして先生もご自分の休日を話された😊

単にリハビリだけでなく、語らう時間もいい刺激になるからと話題を提供してくれる先生👩

通院口腔リハビリも本当にありがたい😌✨

回顧93【ZOO】

宅老所を出て、熊本市動植物園へ🚙

♿🅿️も利用しやすく、沢山の家族連れで混んでいるものの、リクライニング♿の大きさも気にならない程の広々とした園内だ😊

オトナシイ🐏や🦌には鼻先まで近づけて、母の手を伸ばして触れさせた👌

大きい動物🦒🐘には遠巻きに眺め、ゆっくりした動きを楽しみ、🐻🐅は柵越しに険しい視線まで観察する😃

小さな🐒や🐿️には、ひとつひとつの仕草に
「かわいい✨」を連発😆😆

園内の奥まで進むと、植物が豊富でカタカナが並ぶ品種名を母に読んで聞かせる。

花畑のベンチで休憩し、母と、社会人になった娘と来た動植物園がこんなに楽しいことをあらためて実感した☺

母が植物状態にならなければ、娘が熊本に就職していなければ、母がここまで回復してくれたから、娘が理解して手厚く協力してくれるから……色んな偶然が重なって実現した動植物園、とても楽しかった😊✨

帰りは田原坂を通ってみることにした。母が元気な時に何かのエピソードを持っていた田原坂。そのエピソードは、今では話せなくなった母に確認しようがないが、きっと喜んでいる😄

帰りも一般道で長旅になったが🌆の中、心地好い疲れで無事に帰宅🏠

ああ、また帰ってこれた……✨
また母と旅行したい😆😆😆

回顧92【熊本空港】

2013年4月の下旬🌷
母の体調も安定し、熊本旅行を計画🚙
定期受診でそのことを告げると主治医のT先生は「検査結果も異常ありません🙆是非、行ってください、楽しんできて下さいね🙌」と、視線を送る母に声をかけて下さった☺

今回の運転手は兄に頼み、GWの高速渋滞🚗🚗🚗⚡を避けるため、一般道で向かう🚙
順調な走行でも、出発して二時間経つと休憩☕😃
🏪の広い🅿️で母も降車、♿をフラットにして体交するとまた一段と穏やかになる😊

そこから更に二時間で大好きな熊本空港✈️

展望デッキに上り、半年ぶりの迫力を味わい、感動した✨
離着陸✈️は何度見ても飽きないが風が出てきたので室内へ移動🏢
GWで賑わう空港内のお土産屋さんを巡ったり
カフェでのんびり過ごしてから、夕方には前回お世話になった宅老所へ向かう🚙
快く迎えてもらい、夕食の胃ろう注入も無事終わって、「明日朝、迎えに来るよ😊しっかり眠って明日も元気に遊ぼうね😃」と声かけ、安心して頼んできた。

私は、「ああ、また熊本来れたんだなあ😌」とあらためて嬉しくなり、なかなか寝付けなかった👀

翌朝、宅老所に待っている母は、スッキリした表情だった✴夜間もぐっすり眠っていたそうで職員さんも日誌を見せて下さった☺

さあ今日も、元気に出発🚙💨☀🌹