目標と達成の積み重ね。

遷延性意識障害の母と過ごした7年を振り返り、今だから綴れるお話です😊

回顧13

母の入院先からの電話。様々な覚悟を持って

通話ボタンを押す。きっと、家族が入院した

経験のある方なら同じような緊張をわかって

もらえるだろう。

「多めの血便があり、すぐ検査をします。

結果説明があるのでなるべく早く来て下さい」

と言われ、母の元へ急ぐ🚗💨

20分程の道のりをひたすら神様仏様ご先祖様

と呪文のように祈りながら向かった🚗💨



暫く廊下で待っていると検査担当の先生が

来られ、深呼吸して結果を聞く。

……『痔』です。処置もすみましたよ、

と明るい声。私は安堵の涙をゴシゴシ拭いて

母の傍へ行くと顔が紅潮している。

処置が辛かったようで、看護師の手をきつく

掴んでいたらしい。ふりほどかずにいてくれた

看護師さん、ありがとうございました😌

素早い処置の先生、ありがとうございました😌

お母さん、よく耐えたね、ありがとう😌



在宅介護を目指す私には、いい勉強になった。

もし、無知のままの私なら自宅での出血に

パニックだったろう。



翌日にはリクライニング♿で院内を散歩して、

穏やかな表情の母と『昨日はあんなに力強い左

手も今日は上品にそよそよしてるねえ』と会話

が弾んだ真夏の出来事を思い出す🍧

回顧12

母が植物状態になって60日を迎える頃。
荒い鼻息に何かの訴えを感じ、全身をくまなく見る👀
あ‼鼻クソだ‼綿棒でほじほじ🌀
母がぞわぞわしているのがわかる💣
大きな大きな鼻クソ😲
赤ちゃんと同じように、あらゆるとこを見てやりたいと思う程に、母が可愛い💖

そんな感じで、母の気分が把握出来るようになってきて、ベッド背面を上げて座位保持の練習を私だけでさせてもらうのも実現した✨
そんな私達を間近で見てきたベテランヘルパーさんが、『車イスに移乗しましょうか?院内の散歩の許可出てますよ☺』と声をかけてくれた✨母と私と私の娘の3人だけで、病院の玄関先までのんびり歩く👣♿👣娘が母と手を繋ぎ、私はリクライニング車イスを押す。大きな大きな幸せ🍀

眩しそうな表情の母に、嬉し涙の思い出😂

情報

岐阜のエアコン故障病院の報道が続いているも

のの、この病院の機能がよくわからない。

長期療養型とか、急性期とかで対応の違いが

あるのではないか。

病院と一括りに考えれば転院措置や、治療、

看護のあり方に納得いかない部分が多い。



植物状態や、不可逆性疾病、身体障害者受け入

れの病院等で模索した経験がある人は、テレビ

の情報以外の感情を持ったのでは?

矛盾

岐阜のエアコン故障した病院のニュースに驚いた。今年は毎日のように『暑さから命を守りましょう』と耳にしたのに、まさかの対応に矛盾だと叫びたくなった。

院長のインタビューでも、重症患者であり、意志疎通不可能な患者もありという病室なら尚更、環境管理は必要なのに、矛盾だ。

そして、複数の方々が亡くなられたから報じられたが、存命中でも、病院の対応はこれでいいのかと外部からの声があれば広い意味で予防策になったのではないか。

病院に限らず、閉鎖的な場所でのニュースはとんでもないことになってから広く知られる。
障害者雇用についても国のトップの各省庁で、水増し出来たのが矛盾。

公になる前に、人の気付きで防げることは多いはずだが、個人の声は聞き入れられないことが、もったいない。

守れたはずの患者さん、どんなに、無念だったことか…。

回顧11

STの先生の指導の下、母に棒付きキャンディ🍭を舐めてもらう😋元々は甘い飴玉が好きだったのでレモン味のキャンディは母の眉間のシワも発生させてしまった😅
それでも、棒から伝わる舌の動きがとても愛しく、赤ちゃんにミルクを飲ませてる感覚😌
貴重な経験だとあらためて感謝する✨

転院して20日過ぎ、在宅支援カンファレンスに臨んだ。
ひとりで、悶々と考えていた退院後の生活を7人のスタッフが色んな角度から支援策を出してくれた。私は『年内に一度でも自宅に帰りたい』と具体的な目標を公言した。ケアマネージャーは危惧していたが病院での様子を知っているリハビリの先生らが前向きな意見を出してくれて、涙が溢れた😌
優しい応援をもらった日を思い出す😌

回顧10

母は環境の変化にもなじんできたようで、バイタルも安定し、少しずつ、少しずつ反応が増えてきた💡

視野狭窄があるらしく、左ばかりを向くようになった😒右から話しかけたり気に入った写真を見せたりしても左向き😒病気は受け入れた方が楽に進めるなあ😌

ガリバーみたいな起立台のリハビリでは、緊張が強くなるせいか、固定されたように左向きだった😒
リハビリ室には様々な患者さんの努力と先生の献身的な姿があって、いい刺激になる💪

転院して二週間後、午後のハビリがすんでホッとした時、顔見知りのナースが『K病院のT先生が訪問回診に来られますよ☺』と声をかけてくれた。何のことかと思ったら、急性期病院から回復期病院へ移った担当患者の様子を伺いに不定期で来られるそう💡
こちらの主治医に当たり障りなくしていた私の不安を払拭してもらうような訪問回診だった✨

T先生はいつもの朴訥でしっかりとした目線で『リハビリしっかりやって下さいね〰🙋』と母の手を握って声をかけて下さった😃

応援してもらうって、嬉しい😌

歴史

NHKの『太陽を愛したひと』という番組を見た。
社会復帰を目指すリハビリの原点と思わせるような中村医師の言動にすごく共感した✨

♿というだけでも差別的な扱いや不便を強いられた時代に、打開していくのはとても困難だったと想像出来る😩前例のないことを起こそうとすれば、いろんな批判や反論を受ける😩
でも、その中で賛同や支援をもらうと何倍もの気力を得る💪それがよくわかった😌

中村医師の『太陽の家』の利用者の目標が『納税』ということにも感激した✨

障害者には、目先の可か不可が優先されがちだが、遠い目標があることで、熟慮したり準備が必然的になり人と接触する機会が増えるのだ💡

そういう方々が居て下さったから現在の障害者雇用障害者スポーツがあるんだと知った😌

知って良かった😃車イスの発明者にも感謝します☺