目標と達成の積み重ね。

遷延性意識障害の母と過ごした7年を振り返り、今だから綴れるお話です😊

回顧151【違和感】

気温上昇の2月半ば、🚗で小一時間の漁港へ行ってみた😄🌊
風も弱く、釣り人の姿も多い🎣
堤防際まで母の♿を押すと、水面がキラキラ眩しく、とてもきれい✨
船🚢のエンジン音や打ち寄せる波の音が心地好く、ボーッと眺めていたら釣り人の竿が揺れ、こぶりのカサゴが釣れていた🐟
のんびりとひたすら待つ時間でも観察は怠らず、タイミングよく竿を引いたり、エサを無駄にしないように、手や道具を汚さないようにと工夫したり、周囲の人への配慮が『趣味的介護』を心掛けている私の感覚に似ているなあと思った☺
いつか、私も釣り竿を持って来て、母にぴちぴち活きのいい魚を見せてやろうと思った😊

数日後、ほころび初めた近くの梅園へ行ったり、道端の菜の花に見とれたり、春の楽しみが広がっていく😃もう、ひどく冷え込むことはないだろうと母の散髪💇予約をした。

ショートステイに出張散髪💇してもらう日、10時ぴったりに訪問すると母は洗面所にいた。後ろから見ると母は♿にまっすぐ座って、すでに✂️が始まっていた。
首が座っていない赤ちゃんのような母にしては不思議な光景だった。
不安が走り、近付いてそおっと声をかける。美容師さんは「少し早めに来たら職員さんが準備して下さったので先に始めました💇」と言われる。そして、母の様子は……顔が血の気が引いたように真っ白でよだれが胸元にぐっしょり。
やっと開く瞼でこっちを見てくれたことで、意識はあると確認。手首を握り脈も正常と確認。
背面や脇にクッションを当て、首元も何枚かのタオルで固定してあった。「この体勢は無理があるようですから、私が支えます。少し待って下さい、全部外します。」と断り、姿勢を整え直した。その後は大事に至らず、髪もさっぱりしてホッとした😅😅

職員さんがよかれと思って準備してくれたのはわかるが見守りがなく、美容師さんは見てくれていても、普段との違いがわかるはずがない。

私が予約より早く訪問していれば母にきつい思いさせずにすんだのに…と自分を責める日だった。あの、顔色がなくよどんだ表情の母を忘れられない。ごめんね、お母さん。