回顧49
2012年3月11日。
一年前は、凄まじい津波の映像に母と一緒に涙した。まさか、地震が……まさか津波が襲うなんて……と驚きと気の毒と無力さにじっと涙するばかりだったね。
あの時は、まさか、お母さんが植物人間になるとは想像もしてなかったね、お母さん。
毎年あかぎれで痛々しかった手はすっかり乙女のようなやわらかくしなやかになったね😊
施設ではなるべく、手をつないで過ごした。
喋れなくなって、動けなくなって手をつなぐことがとても大事だとわかった。
きっと私が幼い時はこんな気持ちだったのだろう。手をつないでいる写真が沢山残っている。
施設から帰る私をジーっと見つめる母に「また、明日ね😃」と言いながらスッと手を離す。その瞬間がせつない。
でも……
もうすぐ私と母のタケコプターが届く✨
行きたい所にいつでも行けるスロープ車輛✨
手をつなぐ時間は減るかもなあ😌