目標と達成の積み重ね。

遷延性意識障害の母と過ごした7年を振り返り、今だから綴れるお話です😊

回顧47

2月末、いよいよ私だけでの在宅介護に挑戦💪
ショートステイでは看護師の入れ替わりがあったが、いい距離感で情報共有をするように心掛けた。
母の体調を整える意味でも、ショートステイが大きな支えであることに変わりない。

二泊三日のケアプランは正味42時間。その中で母のリズムに合わせて自分の睡眠を小刻みにとり、洗濯や炊飯の生活音を聞かせる😌👂

オムツ交換ではベッドの左右をいったり来たりでそれなりに負担はあるが、母が柔らかい表情になると、とても嬉しい😃
兄が仕事の合間に寄ってくれたおかげで♿に映り、ベッドを離れて庭先を眺めながらの胃ろうも出来た☺

夜間は熟睡している母の顔に近付き、息づかいを確認する。たとえ、『何か』が起きても悔いのない在宅介護。

…しかし、来月に控えた福祉車輛納車が楽しみで、とにかく楽しみで、『何か』は起きませんようにと、祈れるだけ祈る毎日だった😌

恩返し

今朝のワイドショーで。
3月に亡くなられた、山下弘子さんのシリーズを見た。19才からがんと向き合い、時間をとても大事に過ごした生き方に感銘を受けた。

未経験の私には辛いと思ってしまう治療や、ずっと離れることのない再発の不安、周囲との関係の築きかた、医師との情報共有等々、共感が大きい。

それは、私の母が脳梗塞からの遷延性意識障害を通じて得た感覚に酷似している。

生きてるうちに出来ることを、と介護の機会をありがたく過ごせた。

病気はなりたくてなるものではないが、『余命』を心に刻んだら、病気したことで発見すること、感じることはすごく感動が大きくて、色んな場面で幸せが増えていく。

山下さんが『生きて恩返しをする』と言っておられたことがとても意味深く、心に響いた。

母の足跡をここに投稿するのは、山下さんが『治験』について広めたいと活動されていた感情に近い。……と今朝、自覚した。

先ずは楽しかった思い出を記せるのが、主治医のT先生への『恩返し』と思っている。

回顧46【連絡がなくて…】

脳外科の定期受診の日🏥
主治医のT先生は診察室の🚪を開けて母の名を呼んでくださる😃顔色を見て、手足に触れ、血液検査も異常なく、順調ですと朴訥な口調で安心させてもらう😄
前以てショートステイの看護師からの、薬剤を服用しやすく改善してほしい旨を伝えると快く調整してもらう。
それと、福祉車輛を購入するので口腔リハビリに通院出来ないかと相談すると、紹介状を書いて下さった✨
本当に素早く対応してくれてありがたい😌

受診から数日後、ショートステイで、昼食の経管栄養と薬剤注入されてないことが数回あったと発覚😨
医療行為は看護師しか出来ないから発生したことで、他の利用者の対応で看護師不在になった日に限っての出来事だそう。
しかし、そういう場合も考慮して、私に連絡くれれば駆け付けて私が注入すると申告もしていたのだ😓
無理なこと、不可能なことをお願いしているのではない。お互い、補い合いたいだけなんだ。
そこをわかってもらうには、まだ日が浅いのだろうか…😌

ともかく、母に異常ないのが救いだ😅

回顧45

2012年節分。母在宅🏠
保険給付金の手続きや、友人が訪ねてきてくれて、母が居ることで家の中が活気付く😃
学校から帰ってくる娘も「ばあちゃんが居たら空気が違う。おかえりと言ってくれてるようで嬉しい✨」と喜ぶ😊ただいま➰と言いながら母の頬っぺたをこねこねする様子に私は涙ぐんでしまう。
母の胃ろう栄養剤ラコールには海苔巻き(恵方巻き)のシールを貼って、私達も無言で恵方巻きにかぶりついた😋
殻付きピーナッツで豆まきもした🙋母のベッドにもピーナッツが転がり、楽しかった☺

翌朝はとても冷え込んだ。母の手が冷たく呼吸もしてないように思える程浅かった。それでもバイタルは正常👍人体って不思議だ✨

その日は、新車購入に備え、玄関先まで乗り入れ出来るように舗装工事の打ち合わせに来てもらった😃それが完成すれば♿の出入りも安全で無駄な振動がなくなり母も楽になる✨
その打ち合わせをジーっと見守る母の視線😒
夢が現実味を帯びてきたなと察知したようだ😁

午後、日射しも暖かく、近所の散歩に出た😃
私と母と娘👣♿👣
ほんの数分だが、目標のひとつが叶った😊
救急車搬送から8ヶ月経過の頃だ。

回顧44【理学療法士】

私と娘の休みが重なり、二人体制のタイミングで在宅介護を続ける😊
オムツ交換も更衣清拭もひとりよりふたりの方が母の表情を伺いながら楽しく出来る😃
私はパートの仕事に出る前の時間、ショートステイにも毎日通い、ストレッチや口腔リハビリも継続。回復期病院で教わったことを続けるだけだが、日によって母の調子が違うのも把握出来る😃気兼ねなく母に関われるのがとても幸せだ✨
2月に入ると、ショートステイに見慣れない白衣のスタッフさんが登場👀施設の関連病院からの派遣で、週に一度、30分程の理学療法士によるリハビリを施してもらえるようになった✴
母も私以外のリハビリに心地良さそうにうとうとすることもあった☺
声かけや、細かい配慮もさすがに専門家と見習うことが多く、私達に新たな楽しみが出来た💪

母は本当に幸運だなあ✨そんな母の家族である私達も恵まれてるなぁとご先祖様に感謝の気持ちでお供え🍡🍵🌹😊

回顧43【福祉車輛】

数日後、♿用の試乗車が届き、早速見せてもらった👀しかし…リクライニング♿には不向きだった😰
その翌日には、「県内の介護施設で実際使用されている、軽ワゴンの♿用車輛がたまたま点検に入るので、施設の許可ももらっていますから試乗に来ませんか?」と連絡があった💡
売店に着き、折り畳んだリクライニング♿を組み立て、スロープからすんなりと楽に乗車出来た✴背面が倒せる余裕もあり、直立座位が出来ない母でもゆったり乗れる🙌
「これにします‼️」と即決、即契約✏
受注生産なので、2ヶ月待ち😌2ヶ月経てば3月だ📅梅、菜の花、桜🌸お花見に間に合う😃

こんなに待ち遠しい春になるのも母のおかげ😌

就職を控えた娘が惜しまず色んな協力をしてくれる✨そんなおばあちゃんっこに育ててくれた母に感謝するばかり😌

回顧42

お正月過ぎに定期受診🏥
目標だったお正月を有意義に過ごせたこと、体調変化など、主治医のT先生に細かく報告✏
未だに下痢が続いてることから薬剤の調整をしてもらう。
診察から会計まで午前中に済んだが、施設からのリフト車がなかなか来なくて玄関ロビーで待ちぼうけ😓他の施設利用者の送迎もあるから、座席を占領するリクライニング車イスの送迎は時間の融通が難しいらしい😓
…わかる。それは勿論わかる。しかし、迎えが遅いと昼食の胃ろうが遅くなって、看護師が退勤されるまでに済ます夕食の胃ろうとの間隔が短くなって消化器官に負担がかかる…。ああ…母が楽に乗降出来る車が欲しい…と切実に思った😌
この待ちぼうけをきっかけに、『リクライニング車イスで自由なお出かけが出来る車を探す』と気持ちが固まった💪
中古の福祉車輛も選択肢にはあったが、母と沢山思い出を作るための大事な道具として、気に入る新車が欲しかった😃
日頃お世話になっているダイハツ売店で相談し、実際に、リクライニング車イスを試乗させてもらうように手配を頼んだ☺

経済的に余裕があるわけではなく、せめて母が喜ぶことに出資したい気持ちが大きかった😌
話せない母の耳元で、「車、買っちゃおう✨」
と呟くたびにわくわくしたのを思い出す😊